2014年8月31日日曜日

夏の贈り物。

夏の日の最後の日。
どんなに寒くても、どんなに天候が荒れていようともアイルランドでは8月で「夏」は終わり、明日9月からは「秋」となる。
 
アイルランドで迎える、夏の最終日。
ダブリンは、ここ数週間にないほど青く深い空と18度という心地よい温かさで、
すがすがしい夏日和となった。
気づけば、5か月ぶりに何も予定のない休日(!)。そこにこんなに美しい日が重なってくれたのだから、何をしよう!?
・・・やっぱり、海が見たい!ということで、Howthの山から海を眺め、PortmarnockでHowthを眺めながら泳いだ。

海の上の道。Howthにて。
職場から見える、Howthの丘。
アイリッシュ湾に突き出した半島であるHowthは丘全体が今、うっすらとピンク色に染まっている。
それは、ヒースの何万、何億という数の花々が一斉に咲いているから。
ヒースのピンク色、芝の緑、黄色の花、そして雲一つない青い空・・・気持ちの良いウォーキング。
ヒースの花々もピンクに色づく。

色とりどりの夏色。
Howthの頂上までは、曲がりくねっていて足場が悪く石や岩がごつごつしていて、人がすれ違うのもやっとという幅の小道で繋がっている。でも、頂上へ行くと自転車で登ってきている人もおり、アイルランド人って何てストイック!と驚く。
Howthの頂上から、ダブリンの街を見下ろす。
丘の上からの眺めを楽しんでからは、Howthから8km北にある海岸へ。
海がエメラルド色に輝いていて、水も冷たすぎずに気持ちがよい。
最後の夏を惜しみつつ楽しみ尽くす。
Howthを見ながら海水浴。
明日から、9月の秋。
来月も楽しみなことがたくさんある。
そして、誕生日と任期もいよいよ折り返し地点を迎える。
その新しい一歩を踏み出す勇気をもって、もっともっと変わっていこう。

2014年8月18日月曜日

プリンセスの誕生日パーティー

今週の週末は、友人の同僚のお子さんの誕生日パーティーがあるからと誘われてDroghedaというDublinから約50km離れた街まで出かけて来た。

主役は、アイルランドのプリンセス(4歳)。
この誕生日パーティーが大がかりで度肝を抜いた。

まず、家のある集合住宅街に入ると一目でプリンセスの家がどこかわかった。
家の前庭にはこの日のためにレンタルをしたというBouncy Castleが(!)。
 
お家にお邪魔すると、広々としたキッチン兼ダイニングルームの先にガラス張りの空間がある。
そこは、子供たちの天国!
家の裏側にあるコートヤードの芝もよく手入れされ、そこでプリンセス父がBBQをする。
彼が大きなオーブンで焼いてくれたパテを挟んだハンバーガーは、アイルランドで今までに食べたハンバーガーの中で、一番のおいしさ!
例の如く、食べるのに夢中で写真なし~...

外でみんなでわいわいしながら食べるBBQって何ておいしいんだ!幸せ♡
最近なぜかあまり食欲低下気味だった私も、ハンバーガー2個に付け合わせの各種サラダ、チキンレッグ4つにソーセージなどなど、すごい勢いで平らげてしまった。
コートヤードで楽しむ人々
誕生日ケーキ入刀。
プリンセスの来賓が子供だけで、20人近くいるというプリンセスの人望。
なんか、アイリッシュっぽいな~と思った。
こうやって、子供のころから家族みたいに親密で仲良しな友情関係が刻まれていくのかと納得。
親子連れで来ていて、大人も子供も楽しめるパーティーだった。

盛沢山のBBQの後は、デザート地獄!
大人用の甘さ控えめのケーキが5種類あって、どれも味見したかったけどパーティーマジックで既にすごい勢いで気持ちが悪くなるほど食べていたため、残念ながら2種類しか食べられず。その中でおかわりまでした←メレンゲケーキは、本当に最高だった!!全部手作りだったようで、アイリッシュの母ちゃんの腕に脱帽!

大人用ケーキの一部。このメレンゲケーキが一番だった!
お腹も一杯に満たされたところで、お待ちかね?のマジックショータイム!!
(こういうマジシャンのイベント出張があるらしく、今回のためにマジシャンまでレンタルするという・・・驚)
こうなったらもう、なんか家のリビングルームが幼稚園化している。

主役のプリンセスも大喜び。大人も楽しめた。
プリンセス母のいとこ(2児の母)が「すごい!あれどういう仕掛けなんだろう?」と驚くと、
すかさずプリンセス父が「魔法だよ」とメルヘンな回答。


プレゼントの一つ、映画『アナ雪』のElsaに変身したプリンセス。
愛に溢れた、誕生日会。
あと3週間に迫った自分の誕生日パーティー、街のパブでできとーに、とか思ってたけど、
今回のプリンセスの誕生日会に参加させてもらって、ホームパーティーでも開いてみようかなと思った。主役だけではなくて、参加する友達も幸せにする、そんなパーティーっていいなと痛感した。

改めて、プリンセス、Happy Birthday!!

帰りに寄った、Drogheda郊外の海岸。
海が輝きすぎて、アイルランドの夏は本当に美しい。


2014年8月11日月曜日

夏が終わるまでに・・・

 
我が家から車で行ける30分圏内シリーズ第2弾!
今回は、お気に入りの海岸を紹介する。
そもそもダブリンはアイルランド東に位置し、お隣の国・イギリスとの間にアイリッシュ湾がある。
その海岸は砂州となっているため、ただの海ではなく時期や時間帯によって潮に満ち引きがあり、それに加えて光線の具合で毎回異なる表情を見せてくれるため、全く飽きることがない。
 
朝、出勤前のサイクリングでの寄り道、
昼、1時間の休憩時間にお弁当を広げに行ったり、
夜、仕事帰りや食後の散歩に立ちよるSandymountの海岸。
Sandymount Strand
HowthやDun Laoghaireの港、ウィックローの山などが見渡せる。
かなりの遠浅で、潮干狩りのためにずっと遠くまで歩く人も多い。Dublin Portとイギリスを結ぶ大きな定期船が行き来する。
Sandymount Strand
もし、ビーチで泳ぎたいなら、BrayやKillineyのビーチもオススメ。
ダブリンの近郊列車DARTの南の終点駅、Greystonesにも海岸線の長いビーチがある。
Greystonesの浜辺
普通の浜辺で泳ぎ飽きたら、Sandycoveの40 Footというところはどうだろうか。
ここは、ジェイムス・ジョイスタワーの麓にあり、
周りに遺跡のような巨石がゴロゴロとあり、不思議な世界観。
ただ、四六時中波が高いため、ここで泳いだ外国人は地元アイルランド人に自慢できるという。
Sandycoveの40 Foot
アスファルトのような人口の道路ではなく、
真っ白なサラサラの砂の上や、砂州の丘伝いに歩いたり、走ったりしたい人にはうってつけなのがBull Island。
ここの砂は特に、夏でもひんやり冷たくて、肌触りが柔らかい。
そしてここは私の中での秘境であり、行けばいつでも心が洗われるところ。
海岸沿いを暫く走れば、そこはダブリン一の夕日スポットであることが先日判明した。
Bull IslandからHowthを眺める
最後は、Seapointのビーチ。ここは、Howthの真正面で、潮の満ち引きによってかなり様相が異なるので注意が必要。例の如くAtlantic Seaの水は、想像以上に冷たく、あれだけ泳ぐの大好きな私でさえ、水に入るのさえためらってしまうほど。
夏が終わるまでには、アイルランドの海で泳いで夏を楽しまなければ!
Seapointの海岸。毎日潮の満ち引きが同時間でも異なる。
大好きな海辺で過ごした後は、家に帰ってafternoon teaの時間。
手作りスコーンを新鮮なベリー、生クリーム、そしてイチゴジャムと一緒に食べる。
こうして〆る日曜の午後が幸せでたまらない。
家のテラスでホッと一息。

2014年8月10日日曜日

Brayでの半日~Farm Market~

我が家から車で30分圏内に、好きな場所がたくさんある。
ダブリン県のお隣、ウィックロー(Co. Wicklow)にある、ブレイ(Bray)もその一つ。

特に、毎週土曜10:00-16:00にFarm Marketが開催されるKillruddery House & Gardensは、最近のお気に入り。
馬小屋を改装した場所でマーケットが開かれる。
馬小屋の内部は、地元の手工芸品やオーガニック野菜、木製品、肉屋さん、ジャムストール、ベーカリー、カフェなど小さなスペースを利用して20~25店舗が並ぶ。
どこも既製品というより、ハンドメイド感が溢れていて、品物と、それを売る人の温かみがあるのが好き。ダブリンの街中にはないゆったりとした雰囲気なのがここのFarm Marketを気に入っている理由。
地産地消。地元で収穫されたものが並ぶ。
その中でも、とりわけ思わず立ち寄って毎回何かを買ってしまうのが、手作りのパンやスイーツを販売するDay's Kitchen。ここの、Yum Yumsというねじれた揚げドーナッツ(下の写真奥にある茶色に輝く物体:1つ2EUR  ※1EUR=136円)やブラウニー(1つ2EUR)が特においしい。
いろいろなところで似たようなものを食べるけど、ここの揚げドーナツとブラウニーは、
勝手に私のthe best doughnut and browny in Irelandという称号をあげている。
それぐらいおいしいのだ。

手作りのスイーツがずらり。揚げドーナツとブラウニーが特に絶品!
青空の下で、パンをかじる。

馬小屋の内部にある併設カフェ。

Farm Marketのすぐ裏は、こんな感じ。6月末に撮影の1枚。
上の写真の裏には、また山があり、Sugarloafという標高501mの丘?山。
501mでも、山の少ないこの辺りでは、高い方。
6合目あたりまでは車で上がれるけど、最後の3合分は、30分もあれば登頂できるのだが結構険しい岩山を上る感じ。Sugarloafというその名の通り、白砂糖のような色の石がコロコロしているため、
うっかりしていると滑ってしまう。
そうして頂上に登ると、「あぁ、上ってよかった!」と思えるほど美しい風景が広がっている。
180度アイリッシュ湾が広がり、残りの180度はウィックロー県の山々や草原が見渡せる。
アイリッシュ湾を背に、標高501mのSugarloaf頂上にて。

因みにSugarloafは、画面右側のとんがった山。
 

ダブリンは、山にも海にも近くてほっとできる場所が近くにあるのがいい。
晴れ渡った日(特に土曜日!)にBray方面に行くのがオススメ!

2014年8月9日土曜日

花の溢れる暮らし/ A Life Full of Flowers

前回のブログポストからかなり間が空いてしまい時間の流れる早さには自分でもびっくりしている。
It has been ages since I updated my blog post.  Time flies unbelievably fast.
さて、夏も真っ盛り?のアイルランド(と言いつつ気温は安定の20度もないくらい涼しく快適)。
6月ごろから街中は、花壇やハンギングバスケットの花々でほのかに花の香りがし、何とも街が文字通り華やいでいる。
Now that summer has come here in Ireland (it is steadily around 20 degree, which is cool and comfortable).
Streets are full of joy and the smell of flowers is wonderful as there are loads of colourful fully bloomed flowers and hanging baskets around the town.

街角のパブにかけられたハンギングバスケット。

今日はあるイベントで南ダブリンにある、あるお宅を訪問した。
ガーデニングを生業とし、食べられる草花や蜂を育てているご家庭。
I visited a house in South Dublin today to participate in an event.
It was an old couples' house who were running a small family business.  Their business was in gardening, planting many kinds of herbs and keeping bees.
They grow hundreds of kinds of plants and sell them in restaurants around Co. Dublin.
天窓のある明るいキッチン
数百種類もの植物を育てられており、ダブリン市内外のレストランにも卸しているという。

庭の温室。
養蜂もしているというので、見せてもらった。
蜂の世界にもドラマがあるそうだ。3万から4万のミツバチの中に女王蜂はたったの1匹。
オス蜂は巣に残って、実際に蜜を取りに働くのはメス蜂の仕事。
「オス蜂は、のらりのらりと暮らすアイルランドの男と同じだな」と、養蜂家のジャック。
そんなオス蜂はたった半月ほどでその短い生涯を終えるという・・・
They showed us two hives they were keeping.
Jack, who was a Jury's husband, talked about a bees' small world. There is only one Queen amongst 30.000- 40.000 bees.  Male bees usually remain in their hives, while female ones are working to get syrup from flowers.
The bee keeper, Jack, laughed and said, "it seems it's common in our world.  I mean, guys hang around their locals".  In bees' world, male bees finish their short lives in half a month.
庭の一角には養蜂スペース。この後、蜂に刺された。
そんな話に聞き入っていると、サンダルを履いていた私の足に1匹の蜂が止まった。
次の瞬間、「あ痛ててて.....!!ジャック、助けて!」by 私。
人生初めて、蜂に刺された!
慌てて「(蜂に何回か刺されると)私、死んでしまうよね?!」と聞くと、
「いや、大丈夫。死ぬのは、蜂の方だから。こいつもあんたを刺したから、もうじき死ぬね」と。
私を刺してくれた蜂の無常さよ。。。
When I was listening to the story of world of bees, a bee touched my right foot near my summery sandal.  A few seconds later, I had to scream because it stung my foot. Ouch! It was my first time to be attacked by a bee.
I was so panicked and asked Jack. "(If I was stung by bees several times in my life,) I will die, right??" Then he replied, "Don't worry.  It is this bee that will die soon, not you!! This bee may die soon, because it stung you."
What a fate...
自宅でできる♫草花入りの氷。ボウルもあった!

全て、食べられる草花。どんな料理に合うかな!?
その後は、庭で採れたエディブルフラワーやハーブのテイスティング。
 After being harassed by the poor bee, we tasted nearly twenty kinds of edible flowers and herbs which were all harvested in the garden.
 
単なる葉っぱなのに、噛めばジューシーさの溢れる不思議な葉や、
苦みの後に酸っぱさのくる黄色いお花(ナスタチウム?)、
数種類もあるオレガノなどなど、見るにも鮮やかで、味も楽しいひと時。
I had a lot of fun to see and taste herbs such as unique leaves that looked nothing special but once I chewed it, my mouth exploded with flavour.  And there was one particular yellow flower that tasted sour after first tasting bitter.
 
やっぱりこうしてこだわって手間暇かけて日々の食卓に彩りを加えるスローフードっていいなと思う。ここからは、我が家での実践編。
I think it's great that Jack and Judy can live a life where they grow their own wonderful food and herbs.  It's a kind of 'slow-food' life that I would like to live.  It adds more colour to their everyday lives.  From now on, I will introduce what I have been doing.
 

去年、知り合いに彼女の家で育てた完熟トマトを頂き、その甘さに感動した私。
今年こそは!と思って、6月にトマトの苗を購入し、バジルやネギと共に育てて2か月弱。
こんなに↓大きくなった!トマトも先日赤くなり、元気すぎて?はち切れたやつを食べてみる。
あれ?やっぱその知り合いから頂いたトマトの甘味には叶わないけど、
スーパーで売っているのよりも断然甘かった!
Last year a friend of mine gave me homegrown cherry tomatoes and I was impressed so much by the sweetness of them.  Early summer in June, I actually planted a few tomatoes with basil and leeks.  One of the tomatoes became ripe and I tasted it.  Ummm...it's not sweeter than the ones I got from my friend, but still sweeter than normal tomatoes in the supermarket!!
 
我が家で6月21日に植えたトマト・バジル・ネギ
8月9日の様子。裏側にあるトマトは赤い。



先日、朝日新聞を読んでいて、素敵だな、と思ったいい記事
ポッとささやかに花のある暮らし。
この記事に触発されて、早速球体の花瓶を買ってしまった。
庭に咲いてた花を摘んで、我が家でも花のある暮らしに。
お料理に使うのもいいけど、まずは身の回りから。