2013年12月27日金曜日

アイルランドのクリスマス

年末年始は、どこも忙しい。
日本では、"クリスマス商戦”が終わったかと思えば、
25日にはもうガラッと”お正月商戦”に向けた戦が始まる。
ここアイルランドでは、キリスト教国とあり新年よりもクリスマスに照準が合わせられており、
クリスマスの週ともなると日本の年末にも似た、せわしない雰囲気が漂い、
その後はゆったりとした25日クリスマス当日、
26日セントスティーブンズディ(北アイルランドを始めとしたイギリスではボクシングディー)を迎えることとなる。

ヨーロッパでのクリスマスは自身2度目となるが、
最初のフィンランドでのクリスマスは旅行に出ており、
いわゆる「準備期間」は逃していたため、
ダブリンの歩行者天国・Grafton Streetにて
今回が実質的に準備から終わりまでいる最初のクリスマス体験in Europeとなった。

〇クリスマスへの準備
11月中旬よりダブリン市内にクリスマスツリーが設置され、冬至に近づく暗がりの空にクリスマスイルミネーションが映える時期となった。
           
ダブリンのもう一つの大きな歩行者天国・Henry Stationにて

ダブリンのクリスマスマーケットでの1枚

11月最終週の週末から、Dun Laoghaire(ダンレアリー)を皮破りに、ダブリン市内でも順次クリスマスマーケットが始まった。
              
12月になると、トナカイの角と真っ赤な鼻をつけた車が市内に出現し出す。
こんなのフィンランドで見たことない!
 

トナカイ車

また、本格的なドカ買いシーズンの到来である。
まずは、クリスマスツリー。本物のモミの木を飾る家が多く、街の植木屋だけでなく路地や国道沿いの道端でツリーやリースを売る人たちが続出した。

Sandymountの植木屋に並ぶクリスマスツリー
私も、1人暮らしとは言えこの冬は我が家にゲストが多く来るため、
買おうかどうか直前まで考えあぐねていた。
結局、かなり差し迫った12月21日の土曜朝、
自家用車を使ってノコノコとツリー狩りの旅路についた(と言っても勿論、お店で購入)。
いい感じの形のクリスマスツリーを、値切って35ユーロ→30ユーロで落札。
クリスマスツリー購入後

飾りを探し歩いたが、主要なデパートはもうすでに完売。。。
Kilkenny Shopで赤いボンボンを買った。
ガラス製とは言え、1個4.95EUR(約700円/1ユーロ=約141円)もする代物(これが、なんと電気が内蔵されており、スイッチをONにすると、青や緑などゲスい色にほのかに光を発するのだがそれもご愛嬌)。
 
その他、最小限のものを購入し、あとは家にあったマスキングテープを適当に飾った。
後に、ハンガリーの友人から手作りジンジャーブレッドが届き、ちょうどいいためそれをツリー飾りに加えた。シンプルに、お気に入りの1本になった。

クリスマスのお買い物編その2は、クリスマスプレゼント。クリスマスには家族・親戚が集まり、大々的にプレゼント交換をするようだ。
買い物客でごった返すダブリンの目抜き通り・O'Connell Street

クリスマスのお買い物編最後は、、、食べ物!クリスマスのメインは、なんと言ってもアイリッシュハムにターキーである。
ターキーに至っては家のオーブンで丸ごと焼く人は3時間以上は連続的に焼き続けると言う。
それに、スパイス入りのホットワインを飲みつつ、デザートはブランデーの効いたクリスマスプディングを軽くホイップした生クリームと共に楽しむ。このような食事は、クリスマス期間(イブ~26日)まで続く。
Brandy Butterはクリスマスの名物。Puddingに添えたりする。


こうしてクリスマス準備等のために費やすお金(食料、旅費、プレゼント代等)は、アイリッシュタイムズによると1人あたり800ユーロとの統計が出ていた。驚くべき勢いである。
これでアイルランド経済も安泰か!?

〇いよいよクリスマス
12月24日の夕方ともなると、お店やパブ、レストランなども早々と店を閉め、人々は最後の買い出しに奔走する。
そして迎える25日クリスマス当日。
街は静まり返り、朝、大通りに出てみるとバイクに乗った幼い子供達が赤信号を突っ切っていた。私は常時満腹なお腹を抱え、日本の年末かと錯覚した。
因みにこの日だけは空港までもが閉鎖され、ほとんどのパブ、レストランが閉まる。
ティピカルなアイリッシュクリスマスによると、26日は散歩をする人で散歩道はごった返すとのこと。実際、我々も26日午後にHowth近くの海岸に出向き、散歩軍団の一員と化した。
クリスマス恒例の散歩。(敢えて人が映らないようにするのが大変)

〇クリスマスのその後・・・
クリスマス期間を過ぎると、再び街には人々が溢れかえり、Saleになったクリスマスの掘り出し物を求めて再び奔走する。
基本的には1月6日の公現節にクリスマス飾りを片付ける。
モミの木は、一括集荷してバラバラにされコンポストになったり、各家庭の暖炉にくべられて炎となる。または、庭に植えられ、数年後庭が林になる。

そうして、アイルランドは元のような平和な生活に戻るのだ。
そのときには、「新年」になった事実を忘れさせる。
これが私が経験した最初のアイルランドのクリスマス。

2013年12月1日日曜日

National Botanic Garden of Ireland

先日、「紅葉が見たい」と思いついて初めてNational Botanic Gardenへ行ってきた。

いくつもの大きな温室があり、
温室の外には大木がゴロゴロとある。
冬の日に歩いたノルウェーのオスロ大学植物園をふと思い出した。
あの日も、つんと冷える空気が心地よい日だった。






一番人気のもみじ。

 

 これだけ見て入場料無料なのがうれしい。
温室維持費だけでも相当額がかかっていると思うのに・・・。
またお花がいっぱいの時期に来てみたいな。

帰り道にIKEAに寄った。
IKEAに車で来る日が来るなんて...しかもそれがダブリンだなんて想像できやしなかった。
今回のお目当ては、リビングルームのスタンドとクリスマスグッズ。
クリスマスリース(10EUR)に、Botanic Gardenで拾ってきた赤い実と松ぼっくりをつけてみた。
我が家のドアは、クリスマスの準備万端だ。