毎年10月最初の土日にはドネゴール県のGlentiesにてFiddlers Weekendが行なわれる。
今年で33回目を迎える歴史ある行事。
ダブリンから車で片道4時間。アイルランド北西部にある果て、ドネゴール県。
まだ日も昇らない真っ暗なダブリンの早朝に出発して、一時的に北アイルランドに入って抜けると、辺りの風景がツイード色に変わってきた。
そろそろドネゴール県だ。
ドネゴールの風景。秋の風景の色はツイードそのもの。 |
このFiddler's Weekの目玉は、Masterclassおよび昼夜にわたって行われるセッション、
それにドネゴール出身のフィドラーによるコンサート。
Masterclassは2日間それぞれ1時間半にわたって行われた。
3クラスのうち、私はAdvanced classに入り先生はこの地域におけるフィドルの第一人者であるMick Brown氏。
1クラス10人ちょっとでこぢんまりとしており、ドネゴール出身の人もいれば北アイルランドのベルファストから来たり、南部のティッペラリー県から来たり、私みたいにダブリンから来ている人がいる。
ドネゴール県の音楽はスコットランド音楽の影響が強く見られると言い、
スコットランド音楽発祥のリズムジャンルであるHighlandがよく弾かれる。
また、私の大好きなHornpipeも多く弾かているようだ。
ドネゴール音楽はテンポも早いし、音階も広くて弾きごたえがあるのだけど、
聴き心地は自分の好みドストライク!なアイリッシュ音楽。
〇Masterclass(2日間)の曲
1.Con Cassydy's
2.(Un known)
3.Charlie Mack's Slip Jig
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4.(Un know: Slip Jig)
5. Bonnie Kate Reel
6.Never was piping so gay
どれも耳障りのいい柔らかい曲。
楽譜なんてなくて、完全に耳で聞いて習うスタイル。
今夏のサマースクールでてこずったこの方法も次第に慣れて来ていると実感。
ただでさえレッスン当日にダブリンから車で来たことに驚かれたのに、
私にはさらにクレイジーなアイディアがあった。
それは朝のMasterclassが終わってから10km離れた街Ardaraで個人レッスンを3時間受けること。
なんてストイックなんだろう、自分って・・・
GlentiesからArdaraの街へ移動~ |
自分の今の課題がわかってて、習いたいことがはっきりとしているから、
先生のAoife Feeney氏にこれやりたい!と要望。
・基本の確認(特にボーイング=運弓)
・テクニック(特に重音、スライド)
・リズム(ReelとHornpipeをもっと自信もって弾けるようになること)
・ドネゴール地域に独特な弾き方
因みに、週末レッスンは基本的に10時~12時、13時~15時(要相談)で料金は130EUR。
詳細はThe Donegal School of Traditional Irish Musicへ。繁忙期はグループレッスンが基本だが、
時期によって個人レッスンでも同じ料金・時間帯で受けられる。
2日目も同様に朝1時間個人レッスン、1時間半Masterclassに再び3時間個人レッスン...という予定だったけど、まさかの先生の方がダウンしてしまい、結局2日目キャンセルで、ありがたいことに今回は無料でいいよと言われた。
ほっと一息、寄り道。
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夜のセッションやコンサートにも行ったのだけど、
ドネゴールの音楽は、リズムなのか速さなのかそういう曲なのか、そういう要素が組み合わさって聴いていると模様が見えるような音楽。こんな表現力たっぷりの音を紡げるようになりたい。
ドネゴールの海に出た。きれいなところでしょう!? |
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