ここには美しい装飾本が眠っている。
それが8世紀に描かれた、新約聖書の『ケルズの書』(Book of Kells)である。
仕事で、プライベートで、訪れた回数は15回を超える。
せっかくなので、集積させた知識を今回はここに残しておくことにする。
(基本、何も見ずに暗記した情報を書いているが、あとで見直して付け加えたことはイタリック体で付け加え。)
〇『ケルズの書』
8世紀、スコットランドのアイオナ島で修道士たちが書き始めた。
私が最近訪れた時(今月上旬)は、つい3週間前に入れ替えが行な
―マルコ伝(13章32節-14章6節)
・死の予告をイエス自らがするところ
・過越の祭りの2日前を描く
・”vigilate”(=ラテン語でwatch)という単語が
・十字架へのはりつけ場面につながるページ。
―マタイ伝(27章38節)
'TUNC CRUCIFIXERANT XPI CUM EO DUOS LATRONES’(ラテン語)
~ここにイエスと共に2人の強盗、十字架につけられ~
虎のはく息:キリストを象徴し、1匹の虎にもワインの赤(
観衆:左向き。彼らが見ている左ページは、白紙。
※Book of Kellsの写真は撮影禁止となっているため、ネットより転用。
牛の革の紙に、アイルランド古来の書体「アンシャル体」
本書の始めと終わりは欠けているものの29、30ページを除いて
〇ロングルーム
奥行きが約65㍍、幅12㍍、高さ14㍍あり、世界で最も美しい
その空間に入った瞬間、思わず息をのんでしまう。何度来ても、
よくお客様を連れていくと、「まさにハリー・ポッターの世界!」
それもそのはず、この図書館からインスピレーションを得たとか?
同カレッジの著名な卒業生14名の胸像が並び、その中には『ガリバー旅行記』の作者ジョナサン・スウィフトやノーベル文学賞受賞のサムエル・ベケットも含む。
また、ちょうどジョナサン・スウィフトの向かい側には、アイルランドに現存する最古(15世紀)のハープBrian Boruのハープが頓挫する。これは、国章のモチーフとなり、アイルランドで生産される1ユーロ、2ユーロコインの裏に描かれていたり、公文書に刻印されている。かつてハープは吟遊詩人(ステータスの高い職業)の象徴として用いられた。Brian Boruはアイルランド最後のハイキングとして伝説に名を残した人物。2014年は彼の没後1000年の節目となった。なお、誰が所有していたのか、等詳しいことは不明。名称の由来となっているBrian Boruとの関係も明らかになっていない。
そこはまさに映画の中の世界! |
アイルランド最古のハープ |
〇アイルランド共和国樹立宣言書
2500枚刷られたうちの一枚で、
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