2015年7月2日木曜日

アイルランド伝統音楽を学ぶ人たちへ

2013年夏にダブリンで見たRiverdanceのショーのフィドラーが衝撃すぎて私は翌年5月にフィドルを習い始めた。彼は、弾きながら跳ねていたんだもの。

 

それから5ヶ月後にミュージックスクールで月1回開催されているセッションに参加したのが人生初セッション。

 

アイリッシュ音楽は「Learn by ear(耳で学ぶ)」ことに重きが置かれ、レッスン後には楽譜がもらえるものの、「DGFGA次DG・・・!」というように音符が読まれるのを聞いて(ドレミファ・・・ではなく、アルファベット式なのに最初は戸惑った)弾いたり、セッションに行ってリズムを覚えて弾いたりする。

 

ミュージックスクールで習っているとは言うものの、やはり実践とはややかけ離れている。

だから、最初からせっかくセッションがいろんなところで行われているし、
できる限り(というかできなくても聴くだけでも!)セッションには行って、一緒に弾くようにしてきた。

 

以前、あるセッションで知り合ったアイルランド人のおばさんに尋ねてみた。
 

私「どこでフィドルを習っていますか」(どこかいい音楽学校の回答を期待)

おばさん「ここ(セッション)で習っているよ。家でも練習するけど、一番ここがいいわ。」
 

いやいや、冗談じゃない。
セッションは家での練習を試す場でしょう!
というのが私の中の当然な考えであったが、いきなり実践をすることでスキルを磨いているようだ。

そのほど、セッションに行くというのは必ずしも上手でなくていいし、
敷居なんて全くなくて、セッションを通じて学ぶところなのだ。

 

 

今回はアイリッシュ音楽を学ぶ人たち向けに私が通っているダブリン近郊にあるいくつかの割と入りやすい?セッションスポットについて書こうと思う。
勿論、演奏しない人でもぜひ一読して頂き、実際に足を運んで聴いて頂きたい。

 

ただ、まず最初に言えるのは試すのならダブリン市街地より郊外の方がいい。

ダブリン市街地のパブよりもやっぱり郊外の方が地域に根ざしたよりアイルランドらしい肩肘はらないセッションがそこにはあるから。

(なお、以下リスト難易度★は、演奏する曲目の難易度や早さ等を考慮して独断で評価した)

 

➀ Waltons Music School〈ダブリン市街地〉/ 難易度 ★☆☆☆☆
69 South Great George's Street, Dublin 1
01 478 1884
月1回金曜18:30-20:00(月毎に異なる)


② O'Donoghues〈ダブリン市街地〉/ 難易度 ★★★☆☆
15 Merrion Row, Dublin 2
01 660 7194
毎週月~金  21:30- Late,     
土曜17:30-Late,   
日曜13:00-15:00  及び18:30-Late


③ The Cobblestone pub〈ダブリン市街地〉/ 難易度 ★★★★★
77 King St N, Smithfield, Dublin 7
01 872 1799
毎日: 月~水 19:00-Late,
   木・金 17:00- Late,
    土 19:00-Late,     
    日 20:00-Late


④ The Séamus Ennis Arts Centre〈郊外(北)〉/ 難易度 ★★★☆☆
Naul, Fingal, Co. Dublin
01 802 0898
月1回日曜20:00-22:00(月毎に異なる)


⑤ McLounghlin's 〈郊外(南)〉/ 難易度 ★★★★☆
73 Upper George's Streeet, Dun Laoghaire
01 280 9044
木曜 21:30- 0:00



⑥ Cultúrlann na hÉireann〈郊外(南)〉/ 難易度 ★★★★☆
32 Elgrave Square, Monkstown Co. Dublin
01 280 0295
毎週火曜          21:15-Late(音楽)  
毎週金曜          21:00-Late(ダンス)



⑦ Joe Mary’s pub〈郊外(北)〉/ 難易度 ★★★☆☆
Harbour Rd, Skerries, Co. Dublin
01 849 1241
開催曜日は不明

 

2015年7月1日水曜日

「ダブリンの台所」

以前にも紹介したが、このコラムの空気感が好き。
そこで、「ダブリンの台所」と題して、1本限りのコラムを書いてみた。

自分で自分のことの記事を書くって難しい。ジャーナリズムにはそんな手法があるのかわからないけど。家のことも色々と書きたかったけど、あくまで台所がテーマ。
余分な情報をそぎ落とし、そぎ落とし、同時に内容は濃厚に仕立てる。。。
というのが欲張りな性分には課題。
あと、写真がまだまだ。。。
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〈住人プロフィール〉
 会社員(女性)・25歳
 賃貸アパート・2LDK
 DART線 Sandymount駅(ダブリン4区)
 入居2年・築年数 不明
 ひとり暮らし
    ◇
大学卒業と同時に仕事でアイルランドに引っ越してきてから住んでいる家。
台所は4畳ほどの広さ。
主張しすぎない白を基調としたシンプルなキッチンが気に入った。
もとから机と椅子2脚が備え付けられていた。
仕込みをしながらほっと一息つくこともある。落ち着く場所の一つ。

自炊生活は今年で8年目。
朝から自分の昼食用の弁当を含め、1日の3食分を一気につくることもある。それでもメニューは毎食変えるのが自分のポリシー。
薄口醤油で味付けした炊き込みご飯が炊けるにおいが台所に広がると、ここがどこだかわからなくなる。
そんな深呼吸したくなる香りは、地球上どこにいても一緒。

キッチンは、人生の縮図。
世界約30カ国を旅してきた。
旅の後、リビングで荷ほどきをするといつも自然と台所や食に関わる道具や調味料が紛れ込んでいる。ハンガリーのマーケットで買ったパプリカパウダー、スペインの街角で見つけた2人用パエーリャ鍋、フィンランドの雑貨屋で買った小さなチーズスライサー、アイルランドのミニウイスキー、そして日本での一時帰国から持ち帰った地元の絶品みりん。
旅先での記憶がふと蘇る。

フィンランドでの留学時代、午後3時頃に日没を迎える冬の日の夕方、世界各国からの友人たちとそれぞれの国の料理をつくって過ごした。白夜の夏には森でベリーやキノコ狩りをして自ら食材を調達し、丁寧に生きることの大切さを学んだ。

休日や平日の昼には家に友人を呼んで夏にはテラスでわいわい食べることもある。
キッチンは、そんな笑顔をつくる場所。
普段はひたむきにまな板に向かう場所でもある。
将来、もし自分のキッチンを持つ日が来たら、ここにあるみたいな大きなオーブンと、今度は大きな窓がある台所がいい。そうして今は背にしている庭の花や緑を見ながら料理できるスペースがいい。


(写真)以前は裸電球だったが、シルエットが気に入って旅先で購入した針金ライト。


(写真)マグネットはつかない冷蔵庫。

(写真)小瓶たち

(写真)ローリエは日本の実家の庭で採れたもの。

(写真)ぬくもりのある木とシンプルな白い陶器のコンビネーションが好き。


(写真)デザインが気に入って手鍋やステンレス深鍋はフィンランドで購入した。火が通りやすくて使い勝手もいい。
(写真)スコーンやグラタンを焼くのに欠かせない大きなオーブン。

(写真)台所から出るとこの季節は庭の緑が美しい。

2015年6月27日土曜日

街が虹色に染まる日/ A day coloured rainbows



6月19日~28日はThe Dublin LGBT Pride Festivalが開催され、
期間中最も大きなイベントであるパレードが6月27日(土)にダブリンの大通りにて行われた。

During The Dublin LGBT Pride Festival from 19th to 28th June, the biggest event which took place was the Pride Parade on the major roads in Dublin city centre.

 

先月行われた国民投票の結果、賛成62%、反対38%(投票率60.5%)で可決され、同性婚が合法化された。国としては、アイルランドは世界初となった。

After the March Referendum on same sex marriage conducted last month, Ireland became the very first nation in the world where same sex marriage was regarded as legal.

 

そうした背景もあり、年に一度の今回のプライドフェスティバル、特にパレードの規模はアイルランド史上最大のものとなったようであり、5万人近くの人々がパレードに参加した。

Due to such background, this annual Pride Festival especially the parade this year was the biggest in Irish history.  In total, around 50,000 people participated in this colourful day.
 

 


 
 

沿道の歓声、パレード参加者の歓声が交じり合い、ダブリンの街が虹色に包まれた。

パレード、と言えばこちらで有名なのが本家アイルランドの毎年3月に行われるSt. Patrick’s Parade。これをはるかに上回るにぎわいと感じた。

The cheers both along the route and from the participants themselves were mixed and the route looked like a rainbow!  When it comes to a parade in Ireland, one of the most famous happenings is the St. Patrick’s day parade, which is held in every March 17th. I felt, however, the Pride Parade had been far more cheerful than the St. Paddy’s one.

 
というのもセントパトリックス・パレードは参加者が国内外から来て、近年では海外からのバンドやパフォーマー等の参加者が目立つ。その様子を地元の人たちがひっそりと遠目から眺めるか、各々の家でテレビ中継を見るかだ。

St. Patrick’s parade is now an internationally recognised event and it is easier to find hundreds of foreign performers and music players in the home of St. Patrick.  The local people rather look at it out of the corner of their eyes, or it’s just another day for an excuse to have some more pints. 

 
驚いたのは、このプライドパレードが本当に地元の人の熱意で成り立っていること。

マルチカルチャーの首都ダブリン。もちろん、国内外からの参加者もいるだろうが、

アイルランドにある企業(外資が多いけれど)が会社名の入った風船を浮かばせて会社を挙げてパレードしたり、手作りの横断幕を下げて、手作りの虹色ドレスを身にまとってパレードしたりしていた。

What surprised me was that this pride parade had more enthusiasm from local people.  Considering the multiculturalism in the capital of Dublin, I guess there were many participants from abroad, but a lot of Ireland based companies participated in the parade flying bunches of baloons.  Otherwise, the crowd wore handmade rainbow coloured dresses and carried banners.

 
また、同性愛カップルのような当事者だけではなく、
その人たちをサポートする周りの層が厚いと感じる。

私の職場にも、そして友人にも同性愛者がいる。
このように多くのグループや組織、家族の中に同性愛者がいるからこそよりそうした人々への理解が深まっていると思う。

Moreover, I felt that gay/lesbian couples did have strong solidarity with each other, and also, they had strong support from those who were around them.   

Actually, I also have some gay friends and colleagues here in Ireland.  Likewise, more and more Irish people tend to have deeper understanding and generosity towards the diversity of people including LGBT, because they know at least a few LGBTs in their community, workplaces, or family. 

 

それにしても20年ちょっとで一つの国がこんなにかわるとは-。

鍵の一つは、アイルランド人の柔軟性と寛容性。

It is, however, still amazing to see such a rapid social change in one country within only two decades.  The key is, I believe, the flexibility and generosity of Irish people.


人口約430万人のうち約85%がカトリック教徒の国。

1993年まで同性愛が犯罪とされており処罰の対象となっていた他、1996年まで離婚が認められなかった。2010年にシビルパートナーシップ法が成立し、異性同士の結婚と類似した法的権利が認められた。それから5年後の今年、同性婚が合法化された。

Out of the whole population, around 4.3million, Christians account for approximately 85%.  Up untill 1993, homosexuality had been regarded as a crime and it had been subject for punishment.  Furthermore, divorce had been illegal until 1996.  When the Civil Partnership Law was approved, legal rights, which were similar to the marriage between different sexes, had been approved.  After five years, same sex marriage has been legalised this year at last.

 
アイルランドは1937年の憲法制定以降、国民投票によって30回以上の憲法改正を行っており、国民が直接参加する形で国を創造してきた。

Ireland today has been formed by citizens’participation in referendums and by the amendments to the constitution which has been carried out more than 30 times since 1937, when the constitution was assembled. 

 

19世紀の飢饉を境にして何百万人というアイルランドの人々を移民としてアイルランド国外に送り込んだ国。島の外には大海があることを知る国民。

かつて移民として国外へ渡った人々またはその子孫が新しい思考と共に再び祖国へ戻ってくる。国を変える底力はそうしたアイルランド人の寛容性にあると思う。

Ireland has sent millions of people to other countries as immigrants after the Great Famine in the 19th century.  People who once emigrated to other continents, or ancestors of them came back to their home bringing a new sense of value.  It seems to me that a potential and motivation for changing the home is the generosity towards new things that Irish people encountered outside the country.  

 

日本と同じ島国といえども、経済規模も人口も土地面積も違うアイルランド。

小さい国だからこそ成せる技かも知れないけれど、国を変えられるのは国民、というのは同じだと思う。明日のアイルランドはどうなっているのだろう。

Even though Ireland is an island country like Japan, its economic scale, population and area size are different from Japan.

These big social changes could have been made due to the small country, but I guess it’s the same in Japan, that it is the citizens who can change their society.


Then, how is the weather like in Ireland tomorrow.  Who knows…?

2015年6月1日月曜日

Women's Mini Marathon

去年の6月バンクホリデー。
ダブリンの街角のイタリアンレストランのテラス席で友人たちと昼間からお酒を飲み、青い空を見上げていたら、チャリティーの女子ミニマラソンが終わったときらしく、どっと女性たちが街に溢れ出て来た。

「へ~、女子マラソン、10キロなんてあるんだね!」そう話していると、
「じゃあ、もし来年ダブリンにいたら、一緒に出ようか!」という話になった。

あの日からちょうど1年の今日。
あの時話していた他のメンバーの出場は叶わなかったものの、
あの時はまだ知り合っていなかった友人と共に出場した。

あいにくの風雨。
 

前日は雹が降っては晴れ、くもりそしてまた雹・・・とアイルランドらしい変わりやすい天候だったため、今日そんなになったら大変だな~と思っていた。
やはり。
朝は晴れ間も見えていたのにレースの始まる14時からは降水確率90-100%。
おまけに6月とは思えないほど、寒い!!


今まで国内でレースに出たことがないため、RunnerやJogger/Fast joggerなどいくつかカテゴリーがあるものの、一番下のWalkersカテゴリーに入らなければならず、それでもやっぱり走りたいため早めに行ってスタートライン近くに陣取ることにした。
レース開始実に1時間30分前・・・。
もちろんwarm upするスペースもなく、ストレッチや屈伸でさえできない狭く人の密集したところで立って待機。体温が奪われる上に、エネルギーまで・・・。

あと1時間かぁ・・・1時間あったらロンドンに行けるね、なんて話をしつつ、
14時になった。Runnerカテゴリー等が先発。約5分遅れで我々のカテゴリーはスタート。

日本では高校のマラソン大会(10km)にしか出たことがなく10km走るのもその時以来実に8年ぶり!!アイルランドでのレースは今まで見たことがあったから雰囲気はわかっていたけど、
途中何箇所かでライブ演奏があったり、MCが場を盛り上げたり、雨なのに声援がぐっと届いて来たり。

ダブリンで走れてよかった。

今回のコースは家の前を通り、職場の目の前を通り、、、といつも行ったり来たりしているお馴染みの場所を駆け抜ける。次にどんな道が待っているか知っていたから、気持ちの面でも先が見通せて楽だった。

ただ、3万7千人が走ったと言われる今レース。
Walkerカテゴリーから這い上がっていくには既に人が多し。
人をよけながら走らなければならず、コース取りが難しかった!しまいにはN11付近では中央分離帯の芝生を走ってでこぼこ道で足に負担が来たり・・・。

最近慢性的になっていた右横腹の痛み。
呼吸に気を付けるのと、スタートのスペースが狭いとは言え準備運動もし、
そして痛くなりかけたら体を左に反って右の横隔膜を伸ばしながら走ると痛みもなく案外楽に走れた。

周りを見ながら走るけど、視線はある1点に定め、前に人がいて走りづらいな~と思いつつ、と同時にいいターゲットにした。

7km地点のDonnybrookあたりが山場かなと思っていたけど、
雨脚が強くなりつつも、くたばらず一定速度を保って走れた。

残り1km。

次第に沿道の人が多くなってきた。

紫と白の風船で囲まれたフィニッシュラインが見えると、一気に加速。
あれ?まだこんなに力余ってる?と思うほど、大股で走ってスピードも出た。

ゴール後にメダルをもらう。

さすがはアイルランド。
水を配る人、
棒アイスを配る人、
そしてソーセージとブラックプディングを配る人。

もらったメダルに自分の名前とタイムを5ユーロで入れられるということで、入れてもらう。
20-30分くらいかかったけど、すぐタイムを出して、間違えないように刻印して、再び持ち主に戻す。
アイルランドにしては(←)素早く正確な対応で、びっくり!!


レース後は、お決まりの・・・Guinessビールで今日の頑張りと今までの頑張りを労う。
久々にこんなにおいしいギネスビールを飲んだ。
レース後はお決まりのギネス!
アイルランドの海で取れた(自分で採った訳ではない)、海藻をたっぷりと家の湯船に入れて、お風呂タイム!ぬるぬるとした海藻の成分と海のミネラルが染み込んでいくように感じた。

トレーニングをしっかりとしてきたつもりだから(先々週なんて朝3km走って夕方5km走って、とか
朝から仕事前に8km走って~とかしてたから自分でもやる気になればできるだ!とびっくり)、
案外楽に走れた。横腹も痛くならず。
17歳の時の記録と同じ55分(あの時は高低があったからな~)。

まだまだいける。

次は、ハーフマラソンかな!?




2015年5月17日日曜日

アイルランド伝統音楽祭 -スケリーズ編ー The Trad Music Festival in Skerries

ダブリン近郊のスケリーズ(Skerries)という海沿いの小さな街で今週末、アイルランド伝統音楽祭が行われた。この祭りでは、街中のパブや屋外で頻繁に音楽の演奏がある他、ワークショップという形で各楽器に分かれてレッスンが行なわれた。
スケリーズ(Skerries)の街角
海上から出ると、こんな素敵な眺め!
このフェスティバルは、初心者には向きませんよ、の注意書きが参加要項に書いてあったけど、
フィドルを始めて今月でちょうど12か月目の私、初心者って何だ?と見て見ぬふりをして参加した。
ワークショップ会場への標識が至る所にあって助かった。
ミュージックレッスンの会場となったのは、街の小学校Scoil Réalt na Mara。
フィドルの他に、次の楽器のワークショップがあった。
  • アコーディオン(A/C/C#/D)
  • バンジョー(Banjo)
  • コンセルティーナ(Concertina)
  • フルート
  • ハープ
  • ティンホイッスル
  • イリアンパイプ(Uillean Pipe)
10時からクラスが始まるが、フィドルに関してはクラス分けテストが行われ、約45人の参加者が5人いる先生のクラスに分かれた。
午前は休憩を挟みつつ13時まで、午後は14時から15時半までレッスン。そして、15時半からホールに集まって、上記のすべての楽器の受講者が順番に曲を披露したり、全体で合わせたりした。
 
クラス分けテストでは、45人の受講生みんなの前で1人ずつ演奏しなければならず、緊張した!
小学生の子供から大人までおり、小さな小学生も生意気にも滑らかに音を奏でている。
ウォームアップにドレミ♫の音階を弾くだけでも、音が違う!
テストをする先生は、生徒が2~3小節だけ弾いただけで「はい、よし!」と宣告する場合も。
 
私は今回は普段行っているミュージックスクールでやらない発展的なことをやりたい!と思い、何を弾こうかな~とちょっと考えた末、1つのテクニックであるDouble Stop(重音)を入れてDrowsy Maggieでトライ。
 
・・・・・・。
今までの練習でこんなぐだぐだで酷いDrowsy Maggie弾いたことない!ってほど、
自分史上めちゃくちゃな最低の1曲に。最初から引き直したいくらいだった。
いや、冗談じゃなくほんとにやばいレベルのひどさ。なんか一気にテンション暴落。。。
 
「はい~じゃあ、名前を呼ばれたらそれぞれの先生について行きましょう~♪」と言われてそれぞれ別室に分かれていく。1クラス10人くらい。
私は、最後に名前が呼ばれた。「あんたたち3人はここに残ってね」と。
100点満点のテストだとしたら0~20点をとった落ちこぼれ組ってところかと思ったけど、
私たち3人のレベルも同じ...かな?って感じで、粒の揃っていない我ら。
 
ということで、2人の10歳の女の子に25歳のおばさん1人。
2人とも体は小さいけど、飲み込み早いし、おばさんよりもちろん英語がうますぎだし、ただの体が小さい大人。ただ、先生が部屋から一瞬いなくなると、教卓に立って「はい、静かに!」と叫んで、絵本のBible取り出してなんかジェスチャー付きで朗読し始めたり、「曲の前半はあんた、後半はあんたね」といきなり仕切りだしたりして先生と生徒ごっこが始まる。超かわいい笑。小学校に留学しに来た錯覚が。

会場となった小学校の教室。先生がいなくなるとやりたい放題。
先生は、私がまだ始めて12か月ということに驚いてくれつつ、
「違うクラスでもよかったのだけど今日は限られた時間だし、あなたにはボーイングの基礎とか、テクニックをきちんと身につけて帰ってほしいから私のクラスにしたのよ」と。
基本をないがしろ?にして、重音とかテクニックモノに走ろうとしてた背伸びした自分がクラス分けテストの数小節で見抜かれていたなんて・・・!
 
この特別クラスでは、あとの2人が好き放題やっている間に、ボーイングのやり方(ちゃんと法則があるなんて知らなかった!)とか、応用の装飾音符の中でもロールの弾き方を4種類あってね、と全体像を掴みつつ1つ1つを1対1で教えてくれて、目からウロコ!そうそう、ただ曲を弾きこなすのではなくこういう指導を今日求めてた!という痒いところに手が届いた感覚。

ちょっと一息、休憩時間に海岸へ出た。
時間は限られていてもなんとなく広く浅くやったな、じゃなくて今日これできた!って小さいことでも、思える日になって、かなり有意義な1日に。

最後は、全楽器奏者とLucy Farr's Barndanceを合わせて、フィナーレ!

先生たちとのSession、Ceol agus craic。後に会場が一つに。

この後、街のセッションにも参加し、伝統音楽漬けの一日に。 
たくさんなことを学べた、ディープな土曜日だった。
街のパブでのセッションにも参加。
 

2015年5月16日土曜日

Tour to Trinity College -Book of Kells-

アイルランドの最古の大学、1592年にエリザベス1世によって創設されたトリニティ・カレッジ。
ここには美しい装飾本が眠っている。
それが8世紀に描かれた、新約聖書の『ケルズの書』(Book of Kells)である。
仕事で、プライベートで、訪れた回数は15回を超える。
せっかくなので、集積させた知識を今回はここに残しておくことにする。
(基本、何も見ずに暗記した情報を書いているが、あとで見直して付け加えたことはイタリック体で付け加え。)


〇『ケルズの書』
8世紀、スコットランドのアイオナ島で修道士たちが書き始めた。しかしバイキングの襲来を恐れ、アイルランドのミーズ県にあるケルズという場所に移され、そこで完成されたとされる。4人の修道士たちが描き、大きさは縦33cm、横24.13cmで全部で340枚あり、礼拝用に美しい装飾が施された。のちにダブリンのトリニティ・カレッジに運ばれ、保存環境が整った。トリニティ・カレッジの旧図書館では、4つの新約聖書(マルコ、ルカ、ヨハネ、マタイ伝)のうち、2つを約3か月ごとに展示している。
私が最近訪れた時(今月上旬)は、つい3週間前に入れ替えが行なわれたということで、マルコ伝とマタイ伝が各見開き1ページガラスケースの中にあった。
 
―マルコ伝(13章32節-14章6節)
・死の予告をイエス自らがするところ
・過越の祭りの2日前を描く
・”vigilate”(=ラテン語でwatch)という単語が書面中央で強調されている。鳥も描かれ、「見る」ことに重きが置かれている場面。
・十字架へのはりつけ場面につながるページ。
 
 
―マタイ伝(27章38節)
 'TUNC CRUCIFIXERANT XPI CUM EO DUOS LATRONES’(ラテン語) 
 ~ここにイエスと共に2人の強盗、十字架につけられ~
虎のはく息:キリストを象徴し、1匹の虎にもワインの赤(キリストの血を象徴)が到達。
観衆:左向き。彼らが見ている左ページは、白紙。ケルズの書にはキリストの十字架はりつけシーンを描いたページはないが、この左の白紙のページこそがはりつけシーンを想定。観衆ははりつけを見ているとされる。

※Book of Kellsの写真は撮影禁止となっているため、ネットより転用。
 
牛の革の紙に、アイルランド古来の書体「アンシャル体」で描かれる。
本書の始めと終わりは欠けているものの29、30ページを除いてほぼ全てのページに装飾がある。顔料は、白が石膏、青は藍染に使われる藍たで(植物)、緑は銅の錆、黄は石黄、黒は油煙(つまり、すす)等、自然にとれる植物や鉱物等で着色されている。


〇ロングルーム
奥行きが約65㍍、幅12㍍、高さ14㍍あり、世界で最も美しい図書館と言われている。
その空間に入った瞬間、思わず息をのんでしまう。何度来ても、やっぱり壮観!
よくお客様を連れていくと、「まさにハリー・ポッターの世界!」と驚かれる。
それもそのはず、この図書館からインスピレーションを得たとか?その他にも、映画スターウォーズにも登場した(らしい)。
Trinity CollegeのLong Room

同カレッジの著名な卒業生14名の胸像が並び、その中には『ガリバー旅行記』の作者ジョナサン・スウィフトやノーベル文学賞受賞のサムエル・ベケットも含む。
また、ちょうどジョナサン・スウィフトの向かい側には、アイルランドに現存する最古(15世紀)のハープBrian Boruのハープが頓挫する。これは、国章のモチーフとなり、アイルランドで生産される1ユーロ、2ユーロコインの裏に描かれていたり、公文書に刻印されている。かつてハープは吟遊詩人(ステータスの高い職業)の象徴として用いられた。Brian Boruはアイルランド最後のハイキングとして伝説に名を残した人物。2014年は彼の没後1000年の節目となった。なお、誰が所有していたのか、等詳しいことは不明。名称の由来となっているBrian Boruとの関係も明らかになっていない。
 
そこはまさに映画の中の世界!

アイルランド最古のハープ

〇アイルランド共和国樹立宣言書
2500枚刷られたうちの一枚で、1916年のイースター蜂起の際に中央郵便局(GPO)にてピアースによって読み上げられた。なお、独立は1922年にようやく果たされた。