2016年2月29日月曜日

Russell Memorial Weekend

フィドルを車に乗せてのアイルランドの地方巡業も9回目となった今回、フィドル編最後を飾るのは、2月最終週に行われたアイルランド伝統音楽の都・クレア県にあるDoolinでのRussell Memorial Weekend

Doolinに来るのもかれこれ5、6回目(色んな中継地点だったり)。
土日は午前中に2時間ほどフィドルのワークショップ(通しで20ユーロかと思っていたら1日あたり、でワークショップにしてはちょっぴりお高め。)があるというので、それを目当てに早朝ダブリン発!
今年のチューターは、かの有名なKilfenora Ceili Bandでも活躍するフィドラー兼バンジョー兼ピアノを弾くマルチな才女。
 
パブでのワークショップの様子。地元新聞に先生が載ってた。
参加者は初日が4人で、2日目は6人。
クラシック専門でアイリッシュ音楽を学びに来ているというドイツ人の友人もおり、
チューター2人のコンビネーションが絶妙。ドイツ人は助手みたいにされており、
コピー機も持参のため、楽譜のコピーをその場で頼んだり、子供の楽譜にABC譜をすぐ書くとか、
それぞれがいい役割で動いていてストンストンと息をつく間もない充実のワークショップ。
選曲は、知っている曲も多く、いかにもというダンスチューンが多かったのもクレア県だからなのか、Ceili Bank出身の人だからか、、、でもテクニックをボコボコ入れて来たり、容赦ないチューターの進めっぷりが私には合っていた。

〇1日目の曲/ Day 1: Tune of the Day
1. Glasgow Reel
2. Arra Mountains (Slip Jig)
3. Begrey's Polka
4. Crowley's Reel
---------------------------------
〇2日目の曲/ Day 2: Tune of the Day
1. The Sorrel Leaf (Barndance)
2. Lucy's Fling
3. Zoe Conway's
4. Little Bird
5. Concertina Reel

Doolinの港からは、モハーの断崖がすぐそこに見える。
ワークショップ後、Davishという有名なグループが村内で演奏。
そのフィドラーのFrankie Gavin氏の演奏を聞きたくて、行ってみた。
「きれいすぎる」音楽が好みかどうかは別として、確かに「魅せる」力の高い人。
左手の指使いが巧みすぎて、4本の指がその長さや個々の特性に関わらず同じフォームを描いて動いている。

そして、夜はパブセッショーン!
今回は聴く専門の人になった。
夜のパブセッション。飴色の照明がいい感じ。
2日目のワークショップが終わると、ゴールウェイ県方面へ北上した。
既に何度も訪れたことがあるエリアだが、改めて帰国前にバレン高原のあたりの風景を眺めたかったのだ。青空で、海も美しく海岸を走るのには最高の日!
バレン高原は、ゴールウェイ県とクレア県を結ぶ。
バレン高原のあたりは、ごつごつとしていて角が鋭く尖った灰色の岩々で土地ができている。
アイルランド広しと言えども、他の地域ではないような風景。
バレン高原の浜辺。

浜辺のバレン!

こういう「地方」を旅しながら車に楽器を積んで回るのは、アイルランドでの最高の思い出の一つ。
淋しくなるな~。。。でも、もっと腕を上げてぜひまたアイルランドに帰ってきたい。