2013年3月30日土曜日

ダブリンのフィンランド


アイルランドに来て、最初の月末を迎えた。

 

着任後、本当にいろいろなことが一気に起こった。

 

前任者が帰国し、ついに独り立ちしたこと。

やっとの思いで家を決めたはいいが、お湯が数日にわたって出なかったこと。しかも、それが地元民でも「異常」と言われる3月の雪がちらついた日々と重なった。

 

新生活の立ち上げは、労力を要するものであるが、

様々な人のおかげで、こう見えても思ったよりスムーズにいっていると思う。

 

***

先日、フィンランド留学中に出会い、同じ学生アパートLapinkaariに住んでいたドイツ人、フランス人、イタリア人の友人と再会した。

 

フィンランドではなんであんなに酒ばかり飲んでいられたのかわからない!

という話(我々はこの現象を”Finnish magic”と名付けた)や、

アイルランドの変なところは、水道をひねると、

温かい水、冷たい水とがくっきりと分かれてタブから出てきて、

熱すぎず冷たすぎない水をどうしたら出せるのかという話や、

フィンランドでは考えられないほど気軽に街の人が声をかけてくるという話などをした。

 

まとめると「とりとめもない話」である。

 

 

この約1か月、色んなアイルランド人と接してきたつもりだが、どうも「アイルランド人」の特徴たるものがあまり見えてこない。もちろん、まだまだ出会う絶対数が少ないのは確か。

 

私が出会ったアイルランド人たちは、仕事はきちんとするし、

私が街やお店でおどおどしていたりするとさっと声をかけてきてくれる。

一方、夜の市営バス車内(市内を走るDublin busはダブルデッカー。)の2階では、

1階の手すりや座席が揺れるほどバカ騒ぎをするし、

ラグビーの試合ともなるとこぞってパブに集結し、

ギネスビールをつまみなしに飲み歩く。

 

それは私が思っている以上に庶民的で、飲むことが好きな人々。

 

 

この3年でもっともっと多様なアイルランド社会を経験したい。

 

2013年3月20日水曜日

St. Paddy's Day

この土曜~月曜の連休は ここ、アイルランドで最大のお祭り、St. Patrick's Dayだった。
因みに、じもてぃーはSt. Paddy's Dayと呼ぶこともあり、
ダブリンの街角ではパロディーで、
かじられた国花・シャムロックにi-Paddyと書かれたTシャツが売られていた。

このお祭りの最大の目玉は、何と言ってもパレード!
同僚は、人でごった返す街へノコノコ出ていくよりテレビでパレードの中継を見た方がよほどいいと言っていたが、
私は初めてのことなので、街まで行くことに。

ステイ先のB&Bでモタモタしていたため、
中心地に向けて出発するのが遅くなった。
街へ行く方向のDART(市内各所を結ぶ鉄道)車内では、
アイルランド国旗の色に顔を塗った子供や、緑の帽子をかぶったおじさん、
シャムロックの付いたカチューシャを着けた若い女性でごった返していた。

街に着くころにはもうすでにパレードが始まっており、なるほどすごい数の人だかり。
沿道に人が集まり、なかなか見えないため、家から脚立を持ってきて見る強者もいた(でも結構いい考え!)。

私は、王道すぎる?が、メインストリートのO'Connell bridgeの上で見ていた(テレビ中継のカメラも気が付けば真ん前にいたし、後にここが絶好のポイントの一つであることが判明!)。
一般民衆が出る、庶民派パレードで出し物のつくりも案外華奢なものも多かったが、みんなで緑のものを身につけて一緒に祝おうという心意気がいいな~、と思った。

パレードは、小雨もぱらつき、寒かったが、
パレードの後においしい酢豚のある中華料理店が見つかったので、よしとする。
(因みに滞在3日目にしてこちらの食事に飽きていたが、やっとお米とおかずを食べられてほっとした!やっぱり、私はアジア人。)


なんだかんだ楽しいお祭りだったけれど、
来年は、もっともっと、ローカルと繋がるSt. Paddy's Dayにしたい。
パレードの様子。街がシャムロック色に染まる。

パレードの様子。

2013年3月16日土曜日

1週間。

社会人生活も早1週間。
毎日新しく、毎日違うことが起き、本当にあっという間だった。

慌ただしい中で静かな空間で考える時間もあまりなかった。
業務を覚え、こなしつつ、自分の家も決め、
生活の立ち上げがようやく始まったところだ。

新卒でも、社会人生活が何年であろうと、同じ館員。

そこでプレッシャーを感じたり、
自分がどこまでできるのかと不安がない、
と言えば嘘になる。

でも、「私らしく」進んでいきたい。


 
☘3月15日:大学卒業式。
私はアイルランド、卒業式は日本。
参加はできなかった。
本当は参加したかった。
本人はいないのに、3人兄弟の最後の卒業式だからとわざわざ地元から東京へ駆けつけてく 
れたおばあちゃん。
晴れ姿を見せることができなくて、残念で悔しかったけど、
その分私はここで頑張る!
5年間(いや、学生時代、とひっくるめると...17年?とにかく、今まで)支えてくれて
ありがとう。

今、新たな道を手すりや補助輪なくして歩き始めたような感覚。




3年後に「なりたい自分」ってどんなだろう?


そんなことを考え始めた1週間目だった。

 

2013年3月10日日曜日

Dubliners


    Happy Mother's Day! and Happy Birthday, my mother!!

   先週木曜にアイルランドに到着した。
到着から今日までダブリンらしい曇り&しとしと霧雨に見舞われ、
どんよりとした空の下で新天地でのスタートを切った。

    金曜は社会人最初の勤務日。
アイルランドで日本を感じながら、
でも職場から一歩出るとやっぱりアイルランドを踏みしめながら、
不思議な感覚での初日だった。

   そして今は、こちらに来て初めての週末を過ごしている。
まだ住む家が決まらないため、勤務先近くのB&Bを拠点にしている。

 写真は、B&Bのリビング。

壁のTerra cottaの色(何という色か聞きたくてB&Bのスタッフに聞いたとき、
「pinkだよ」という答えが帰ってきたときには唖然とした...
いや、さすがにわかりますよ。)と白い窓枠、
暖炉のコントラストがとても素敵。

窓辺から見る緑の芝と赤レンガの建物、
そして何気なく流れているIrish musicに、
ゆったりとしたダブリンの日曜を感じる。

 私のダブリン生活のスタート。

     実りある日々を願って....