2015年11月9日月曜日

Lafcadio Hearn Gathering 2015

島根・松江を愛した小泉八雲没後111年にあたる今秋、
彼の故郷アイルランドにて数々の催しが開催された。

アイルランド人とギリシャ人の両親を持つ小泉八雲(英語名:Patrick Lafcadio Hearn)はここアイルランドではあまり知られていないが、日本各地の怪談話を収集し、
日本滞在の日々の記録を自身の著書『神々の国の首都』や『明治日本の面影』等に書き記した著名な作家。

没後110年の去年、彼の故郷ギリシャで数々のイベントを行い、今年は彼のもう一つの故郷であるアイルランドで行い、彼の魂を帰着させると共に現地での認知度向上を狙う。
The Little Museum of Dublin
山陰アイルランド協会もアイルランドツアーを企画し、20数名が団体でいわば「ハーン応援団」を結成。
私の故郷・島根から顔見知りの方々が数多く来られてダブリンにてお迎えした

ダブリン滞在中、ダブリン市街地のSt.Stephen's Green(公園)入り口一角にあるLittle Museumでは小泉八雲に関する展示のオープニングが行われたり、ハーンに関する研究者の発表、
ダブリンシティー大学での茶道ワークショップや朗読イベント等催し物が目白押し。
茶道ワークショップでは、私の実家にほど近い老舗お茶屋から姉妹が講師となって10名ずつ茶道をした。
その姉妹とは同じ小学校だった人であり、実に14年ぶりに再会し、びっくり!
茶道ってTea ceremonyと訳されているのが納得するくらい、一つの儀式みたいで一つ一つの動きに意味があって、目からウロコ。
和菓子も特注品
このときにあわせ、またまた実家の近所の老舗和菓子屋さん特注の干菓子(アイルランドと日本の国花:シャムロックと桜)が振る舞われた。

10月9日(金)ダブリン。
朗読イベントは、ダブリン市街地にあってハーンの祖先が司祭も務めたSt.Ann's Churchにて行われた。

俳優の佐野史郎さん×ギタリスト山本恭司さん(共に松江出身)による怪談の朗読舞台。
地響きのような迫力ある音響と1人15役の史郎さん...感動的だった。

この他にも先述のように来年1月3日(日)までダブリンのThe Little Museumにてラフカディオ・ハーン展が開催されている。

本展覧会の様子をお披露目↓
松江に関する章

壁の展示物(文字)、立体物、バランスのいい素敵な空間。

話に関わる「モノ」が置いてある。ここは、ひまわり。

蝶に関する章。

2階は古いポスター、写真を絶妙なバランスで常設展示。
Dublinの街並みと溶け込み、素敵な空間になっている。ぜひお近くの方はご来館いただきたい。


記念すべき年にアイルランドで松江の人々を迎えられたことを松江人として幸せに思う。

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